学資保険での積み立てを考え始めても「種類が多すぎてどの学資保険がいいか分からない」というようなカベにぶつかっていませんか?
生命保険会社の数も多く、HPを見ても商品の特徴がピックアップ説明されていて、どれもいいように見えてしまいます。
さらに最近の広告の特徴としては「返戻率がいい」「返戻率〇%」と、戻り率の良さのアピールが多いですね。
正直、今は低金利時代なので返戻率がいいに越したことはありません。
でも、子育ては各家庭によってスタイルが異なりますし、家計に大きく影響する保険料は返戻率だけで考えると危険な要素にもなりかねません。
つまりどの学資保険にするかを決めるには、いろいろな角度でシミュレーションして、教育費用としての貯蓄ができるのか、家計にはどう影響するのかのチェックが大切です。
学資保険のシミュレーションについてご紹介します。
シミュレーションの前に、ライフプランを立てることから
学資保険選びをする前に、必要な作業があります。
ライフプラン(生活設計)を考えることです。
まだお子さんがいない家庭とすでにお子さんがいる家庭、それだけでも生活スタイルが大きく異なっているはずです。
さらに、収入と支出。
家や車などのローンをたくさん抱えて出費の多い家庭もあれば、逆に出費が少ない家庭もありますし、夫がしっかり稼いできてくれるところもあれば、共働きもあるでしょう。
そのような生活の中で、教育費用がいつ必要になるのか、どれくらい必要なのかが分からないと、その時になって慌てることにもなりかねません。
だからこそ、5年先10年先そして子供が成人するまでの十数年先のプランを立てていかなとダメなんです。
ライフプラン(生活設計)を考えれば何が重要になってくるかが見えてきます。
重要な項目が分かれば、何に注目してシミュレーションすればいいかも分かってくるので、ライフプランについて家族とじっくり相談してみてください。
シミュレーションするには学資保険の性質もしっておく
学資保険の性質も知っておくと効率的にシミュレーションができます。
ザックリと要点のみここではお伝えしましょう。
学資保険には返戻率が高くなるもの、低くなるものがある
学資保険は大きく2種類に分けられます。
教育費をしっかり貯蓄できるもの(貯蓄型)と、子供の健康やケガの保障をしてくれるもの(保障型)です。
性質としては、貯蓄型の方が返戻率が高くなる傾向がみられ、逆に保障型は保険料が高めで返戻率も低くなる傾向があります。
保険料の支払期間に差がある
保険金を受け取るタイミングが商品ごとに異なります。
小・中・高・大学と学校の入学時期のタイミングで受け取れるものもあれば、年齢で区切っている商品もあり、それぞれに保険料の支払い期間も変わってくるんです。
性質としては、保険金額にもよりますが、支払期間が短ければ保険料が高めで、支払期間が長ければ保険料が安くなる傾向がみられます。
ライフプランをもとに各学資保険の性質をみて絞り込む
さて、ザックリとライフプランが立てられれば、いつどのくらいの教育費用が必要か、毎月の保険料はいくらまでならOKか、が分かってきます。
保険の性質も考えて、ライフプランの条件に合うか合わないかを判断していきましょう。
「保険金を多く受け取るには」とか「段階的に保険金を受け取るには」などのキーワードを見つければ絞り込みやすいでしょうね。
例えば、保険金を多く受け取りたいなら保険金額の高いものをいくつか選ぶ、段階的に保険金を受け取りたいなら、祝金のある商品をいくつかチョイスする、などです。
ある程度絞り込みができれば、次は具体的にシミュレーション開始です。
商品が絞り込めたら具体的なシミュレーション開始!
適度な数に絞り込めたら具体的なシミュレーション開始です。
いろいろな方法で確認してみましょう。
- 当サイトのいろいろな条件でシミュレーションした比較一覧でおおよその値を確認してみる。
- 自分の条件を細かく設定し、各保険会社のHPのシミュレーション機能を活用
- どうしてもいろいろ悩む時は、保険の専門員(FPや保険代理店の専門家)に相談
1)「Let's学資保険」の比較一覧で家庭にあうプランを確認
「Let's学資保険」では、各学資保険をいろいろな条件で比較しています。
ライフプランをある程度考えたのであれば、
- 学資金はどれくらい受け取りたいか
- いつ受け取りたいか
- 保険料はどれくらい払えるのか
- 貯蓄タイプがいいのか保障タイプがいいのか
など各家庭にあわせた学資保険のタイプがわかってきます。
細かい条件設定は各保険会社のHPのシミュレーションなどを利用するとし、その前にある程度どのようなタイプが自分の家庭にあっている学資保険なのかを確認してみましょう。
ここである程度、自分が選ぶべき学資保険がどのようなタイプなのかが見えてきます。
2)各保険会社のHPのシミュレーション機能を活用
各学資保険のHPにあるシミュレーション機能(シミュレーター)を活用してみましょう。
契約者の年齢と性別、被保険者(こどもや孫)の年齢と性別を入力するだけで、瞬時にサンプルプランが表示されます。
人を介していないので、売り込みをされるわずらわしさもありませんし、データーも目安として考えれば問題ないので、比較資料としては有効な方法です。
ただし、加入を決めて具体的なプランを立ててもらった場合の数字とは多少の誤差は出てきますので、その点は考慮する必要はあります。
シミュレーターで確認できる項目は、保険金額、保険料、支払期間、返戻率です。
これらの項目をどう検討していくのか、注意点も含めパターン別に説明しましょう。
効率的に貯蓄したい場合は、返戻率を検討
効率的に貯蓄したい場合は、返戻率を確認しましょう。
返戻率の高さをチェックする必要があるので、シミュレーターを使って何%になるか確認してください。
できるだけ100%越えの商品、または100%越えになるような保険金額のものを探しましょう。
シミュレーターでは100%越えでも、祝金として保険金を受け取りたいと考えているご家庭は、満期保険金額が低くなり返戻率が下がるので注意してください。
また、医療保障などを付加すると返戻率は下がる傾向があります。
保険料を安くおさえたい場合は、保険金額と支払い期間を検討
保険料を安くおさえたい、と考えている人は、保険金額に対しての保険料の支払い期間を確認してください。
支払期間は被保険者(子供)の年齢で表示しているとことが多いので、何歳まで支払えば月々の支払いがどれくらいになるかは、スグに確認できます。
その金額が希望する支払い額と近くなるように保険金額を変えてシミュレーションしてみましょう。
保険料を低く抑えるなら、保険金の額を低く抑えることを考える必要も出てきます。
保険金額を低くせず支払い期間のみを長めにすると、保険料は低くなりますが保険金を受け取るタイミングも先になります。
定期的に教育費用を補いたい場合は、祝金の回数と金額を比較
小・中・高・大学の入学時にお金を用意したいと考えている人は祝金に注目です。
ただ、いくつかのシミュレーターを確認しましたが、具体的に祝金がいくら・・と算出できるのはニッセイ学資保険のHPくらいでした。
祝金については、保険内容での比較検討もしてください。
祝金を受け取ると、満期保険金額が少なくなります。
医療保障内容でのチェックするには
教育費用の貯蓄に加え、子供の健康やケガの保障も考えたい人は保障型の学資保険での内容確認が必要です。
これもシミュレーターではチェックできませんので、商品の詳細情報や特約情報で確認するようにしてください。
保険料が高く、返戻率が低くなる傾向があります。
3)保険の専門員(FPや保険代理店の専門家)に相談
HPでのシミュレーションをして、どこに加入するかをまだまだ悩むようであれば、専門の人に相談してみるのもよいでしょう。
学資保険の仕組みや、家庭の事情(予定)など複雑でたくさんある要件や事情も考慮して細かいシミュレーションからアドバイスをいただけます。
保険の代理店窓口の専門員やファイナンシャルプランナーに相談するのがいいでしょう。
ファイナンシャルプランナーを探す場合は日本FP協会のHPからも検索できます。
▶学資保険の相談はどこでする?FPや窓口、無料でできるおすすめやキャンペーンについて
学資保険をシミュレーション比較することはとても重要
学資保険をシミュレーションで比較検討する方法や確認するポイントをお伝えしました。
質の良い教育を受けさせるには、ますます教育費用が上がる・・といわれています。
だからこそ学資保険選びでのシミュレーションでの検討や比較はとても重要になってくるはずです。
時間はかかるかもしれませんが、できるだけしっかりと情報を集め、考え、シミュレーションして、良い商品を見つけてください。