日本生命の学資保険「ニッセイの学資保険」は契約条件で109.1%の返戻率のプランもありますが、、、
日本生命の「ニッセイの学資保険」は、小学校、中学校、高校の入学時に、こども祝金と、大学入学時から毎年1回、合計5回の学資年金が受け取れるプラン「こども祝い金あり型」と、大学入学時から毎年1回合計5回の学資年金を受け取れるプラン「こども祝金なし型」の2種類のプランから選択できます。
2種類のプランは共に21歳もしくは22歳が満期年齢となり、その中で受取総額を210万に設定した場合、22歳満期の祝金なし型を払込期間5歳までとすると、月払いでも107.8%、年払いであれば、108.2%となり、さらにこれを、女性25歳が契約者で受取総額300万の設定で同条件であれば、なんと月払いでも108.7%、年払いでは学資保険の中でもトップクラスの返戻率109.1%となります。
しかし、これは若い女性、年払いができる人と、なかなか条件に合わないのが現実です。
学資保険を決めるには、返戻率だけでなく、保険料が支払えるか、自分の年齢は加入できるか、いつ学資金がもらえるか、自分に合った条件にあうプランに加入しなければ、後で大変なことになります。
高い返戻率にまどわされず、しっかりそれぞれの学資保険プラン内容も把握した上で少しでも条件のよい学資保険が選べれるように違いを見ていきましょう。
「ニッセイの学資保険」こども祝い金なし型、大学入学、在学中に備える学資保険
「ニッセイの学資保険」こども祝い金なし型は、大学まで受け取れる祝金はありませんが、大学入学時から学資年金を毎年受け取ることが出来るため、卒業までの大学での必要資金の助けになります。
こども祝金なし型の内容
こども祝い金なし型は学資年金のみを受け取るタイプで、学資年金を受け取る開始年齢を17歳か18歳のどちらかに設定し、21歳か22歳の満期年齢まで学資年金が1年に1回合計5回、受け取れるプランとなっています。
保険料の払込期間は、5年・10年・学資年金受給開始(17歳か18歳)から選択できます。
こども祝い金あり型と比較すると保険料は安く、払い込み期間の選択肢もあるので、返戻率も高いプランがあります。
一方で学資年金受給開始年齢まで祝金はないため、幼少期からの教育費の準備に学資保険を考えている人にとっては向いていません。
ご契約者の万が一の時保険料払込免除あり
被保険者が学資年金開始日前に死亡した場合の保障死亡保険金(※)あり
※(月払)月払保険料相当額×経過月数(保険料払込期間満了後は契約日から保険料払込期間満了の日までの月数)
(年払)基準保険金額に対応する月払契約の場合の保険料相当額×経過月数(保険料払込期間満了後は契約日から保険料払込期間満了の日までの月数)
こども祝い金なし型の受け取れる祝金と学資年金について
こども祝い金なし型の、受け取れる祝金・学資年金はこちらです。
学資年金の支払いの割合は、17歳か18歳の時点で基準保険金額の100%となり、以降は満期(21歳もしくは22歳)まで50%の割合で学資年金が受け取れます。
学資年金の支払日は被保険者の年齢が、学資年金開始年齢に到達する契約応当日が学資年金開始日となります。
また、学資年金開始日以後に、学資年金の支払方法を一時金での支払い(学資年金の一括支払)に変更することができます。
支払いする金額は残存期間に対する学資年金の現価に相当する金額(一括支払に変更した場合、受取総額は減少)で、一括支払を行ったときに学資保険は消滅します。
こども祝い金なし型の加入できる被保険者と契約者の年齢と払込期間について
契約者の加入年齢は男性18歳から女性16歳からと変わりません。
保険料払込期間を5年と短くした場合、被保険者0~2歳であれば契約者年齢の加入年齢が67歳、被保険者3~6歳までなら60歳と他のプランよりも年配の方も加入できるようになっています。
他のプランは被保険者0~2歳であれば男女共に45歳まで、被保険者3~6歳であれば40歳までとわかりやすいです。
こども祝い金なし型の保険料と返戻率をシミュレーション!
こども祝金なし型は21歳もしくは22歳満期の保険のみですが、払込期間が5年、10年、学資年金開始時までと選択することができます。
保険料と返戻率は以下の通りです。
払込期間5年、満期年齢21歳
払込期間5年、満期年齢22歳
上記のように、満期年齢が21歳より22歳の方が、また基準保険金額が高い方が、契約者年齢に関しては、それほど大きな差はないように思いますが、女性と男性では女性の方が返戻率が高くなるのがわかります。
払込期間5年のプランでは、月払い、または年払いでも、とても高い保険料となりますので、これを毎月5年、年5回、支払うとなると、一般家庭では現実的に厳しいものがあります。
学資保険で重要なことは、途中解約するようなことのないよう、自分の生活スタイルにあった学資保険に加入することです。
無理をして返戻率の高い学資保険に入るよりも、現実的に支払っていける保険料で、少しでも条件のいい学資保険に加入することを考えましょう。
上記の表を見て厳しいなと思う方も、基準保険金額を下げたり、払込期間をもう少し長くすることで、返戻率は下がりますが、まだまだ十分なプランもあります。
チェックしてみましょう。
払込期間10年、満期年齢21歳
払込期間10年、満期年齢22歳
上記のように、払込期間を5年から10年に伸ばすと、保険料もかなり下がります。
返戻率も下がりますが、世間の保険料の支払額の相場、月々15000円前後として考えたとき、満期年齢22歳のプランで基準保険金額70万円(受取総額210万円)のプランであれば、支払っていける保険料でありながら、105%~106%ほどの返戻率であれば、他学資保険より十分魅力のある学資保険だと言えます。
払込期間学資年金開始時(17歳)まで、満期年齢21歳
払込期間学資年金開始時(18歳)まで、満期年齢22歳
払込期間を学資年金開始時の17歳、18歳に設定すると、月々の保険料もかなりおさえられ、支払っていける料金となるのではないでしょうか。
返戻率は支払期間を短くした場合よりかなり低くなってしまいますが、それでも100%をきる元本割れのプランは見受けられません。
学資金の受け取りを、一括ではなく、大学入学時と、大学生活中にいくら受け取れるかを確認し、自分のプランとあえば、確実に貯蓄し学資金を準備できるという意味では、日本生命の「ニッセイ学資保険」祝金なし型のプランは向いている学資保険と言えます。
「ニッセイの学資保険」こども祝い金あり型、小学校~大学生活に備える学資保険
「ニッセイの学資保険」こども祝い金あり型は、祝い金と学資年金を受け取ることが出来ます。
こども祝金あり型の内容
こども祝い金あり型では、学資年金の開始年齢を17歳か18歳のどちらかを選び、以降は満期年齢21歳か22歳まで毎年1回継続して学資年金を受け取る形となります。
祝い金は6歳、12歳、15歳の、小・中・高校入学の資金を備えられるプランとなっています。
保険料払込期間については早くの払込はできず、学資年金開始年齢までのみとなっています。
ご契約者の万が一の時保険料払込免除あり
被保険者が学資年金開始日前に死亡した場合の保障死亡保険金(※)あり
※(月払)月払保険料相当額×経過月数(保険料払込期間満了後は契約日から保険料払込期間満了の日までの月数)
(年払)基準保険金額に対応する月払契約の場合の保険料相当額×経過月数(保険料払込期間満了後は契約日から保険料払込期間満了の日までの月数)
こども祝い金あり型の受け取れる祝金と学資年金について
こども祝い金あり型の、受け取れる祝金・学資年金はこちらです。
祝い金と学資年金の支払い割合は、契約時に定める「基準保険金額」に合わせたものとなります。
基礎保険金額は学資年金を受けとるときに基準となる金額であり、実際に受け取る学資年金とは異なる金額であるという点にご注意ください。
具体的に基準金額がいくらになるのか、学資年金や祝い金は1回でいくら受け取れるかは、契約内容によって異なります。
このように、祝い金1回につき基準保険金額の20%、学資年金は17歳か18歳で100%となり、以降は満期年齢まで毎年50%の割合で支払いが継続されます。
子供祝い金あり型の場合、子供の成長に合わせて一定の資金が得られるというメリットがあります。
ただし、こども祝い金なし型と比較すると保険料の総額が高めになるため、家計における支出が増えやすくなるというデメリットもあります。
注意したいのは、祝い金の支払日が「規定年齢を迎えた直後の2月1日」となっている点です。
規定年齢は5歳10か月・11歳10か月・14歳10か月となっているため、子供の誕生日によっては祝い金の受け取り時期が遅れる場合があります。
学資年金の受け取り日に関しては、支払年齢を迎えた直後の契約応当日となっている点にも注意しなければなりません。
そのため17歳か18歳に受け取る時期を選択できるようになっています。
また、学資年金開始日以後に、学資年金の支払方法を一時金での支払い(学資年金の一括支払)に変更することができます。
支払いする金額は残存期間に対する学資年金の現価に相当する金額(一括支払に変更した場合、受取総額は減少)で、一括支払を行ったときに学資保険は消滅します。
こども祝い金あり型の加入できる被保険者と契約者の年齢と払込期間について
保険料払込期間 | 被保険者(お子さま)契約年齢 | 契約者年齢 |
学資年金開始年齢まで (18歳もしくは17歳) | 0~2歳 | 男性18~39歳 |
女性16~39歳 |
こども祝金あり型の場合は被保険者(子供)の加入年齢は0歳~2歳、また出産前の加入も可能で、出生予定日の140日前から加入することもできます。
契約者年齢は男性なら18歳~39歳、女性なら16歳~39歳までとなっており、こども祝金なし型よりも、加入できる契約者年齢が限られ、祖父母などの高齢者は加入できません。
払込期間については学資年金開始時までのみとなり、選択できません。
こども祝い金あり型の保険料と返戻率をシミュレーション!
こども祝金あり型は21歳もしくは22歳満期の保険のみで、払込期間も学資年金開始年齢までとなり17歳もしくは18歳となります。
保険料と返戻率はそれぞれ以下の通りです。
21歳満期、払込期間17歳まで 22歳満期、払込期間18歳までこども祝い金あり型では、短い払込ができないに加え、基準保険金額が100万円以下ではシミュレーションできず、受取総額が360万円からしか確認できません。
日本生命の学資保険「ニッセイの学資保険」の4つのメリット
日本生命の学資保険「ニッセイの学資保険」の4つのメリットをご紹介します。
配当金がある
配当金とは、保険会社が資金運用で得た利益のことです。
配当金が発生すると契約者に還元されるため、学資年金に上乗せという形で受け取ることが出来ます。
配当金がある保険会社では契約者から集めた保険料の一部を積み立てて資金運用を行っており、運用に必要な費用を「予定率」という数値を使って設定しています。
予定率は、予定利率・予定死亡率・予定事業費率の3つの数値をもとに算出します。
予定利率は資金運用による収益率をあらかじめ見積もった数値、予定死亡率は性別や年齢ごとに人口に対する1年間の死亡者数の割合を推定した数値、予定事業費率は保険の運営や管理のために必要な費用の割合を推定した率のことです。
予定利率をはじめとする3つの数値は、保険料にも影響しています。
予定利率が上がれば保険料が安くなり、予定死亡率と予定事業費率が上がれば保険料が高くなります。
配当金のある保険は、余剰金が発生したら毎年配当が発生する毎年配当と、余剰金が発生してから通算5年の損益が黒字だった時に配当が発生する利差配当に分かれています。
ニッセイの学資保険では毎年配当が行われており、次の契約応当日から所定の利率で計算した利息を付けて積み立てられます。
積み立てられた配当金は契約者から請求するか、保険契約が消滅したときに受け取る仕組みとなっています。
ただし、学資年金受給開始日を境に配当金の受け取り方が変わるので気を付けてください。
学資年金受給開始日時点で配当金の積み立てがある場合には、配当金が上乗せされた形で学資年金が支給されます。
学資年金受給開始日を過ぎてから発生した配当金は、学資年金とともに受取人に支払われる形になっています。
なお、保険料払い込み免除特約が適用されたときは配当金が発生しないので気を付けましょう。
保険契約が消滅したときに受け取る配当金・保険金においては、学資保険以外にニッセイの保険商品に加入しているかどうかも影響します。
学資保険だけに加入している場合は、保険料の支払いによって保険契約が消滅したときに積み立てた配当金・保険金の両方が保険受取人に支払われます。
一方、他に加入しているニッセイの保険商品がある場合には、契約しているすべての保険において保険契約が消滅したときに配当金・保険金の両方が保険受取人に支払われる仕組みとなっています。
無料の育児相談を利用できる
ニッセイの学資保険に加入すると、24時間・365日いつでも電話で育児の相談ができる「育児相談ほっとライン」が利用できます。
育児相談には、小児科医や看護師・保健師・管理栄養士が応じています。
育児相談ほっとラインを利用するときは、ニッセイの個人契約者向けに発行される「お客様ID」の登録が必要である点にご注意ください。
ニッセイでは、保険の契約者に対して4つの分野にわたるアフターサービスを展開しています。
育児相談ほっとラインは「ハートフルサポートメニュー」に含まれるサービスですね。
ハートフルサポートメニューでは、介護や健康に関する電話相談をはじめ、生活習慣病(高血圧・高脂血症・糖尿病ほか)予防のための電話相談や、女性の体の悩みに関する電話相談「ウェルネスダイヤル・エフ」を展開しています。
ウェルネスダイヤル・エフの相談受付時間は、月曜から土曜日の9:00~21:00までと限られていますが、他の電話相談は24時間365日受け付けています。
辺戻率が高い
返戻率とは、払った保険料に対して受け取れる学資年金の割合を示した数字です。
返戻率が100%を超えている学資保険なら、支払った保険料の総額よりも受け取る学資年金が多くなります。
ニッセイの学資保険の返戻率は102~106%程度となっており、他社の学資保険と比較しても高めの傾向にあります。
またこども祝い金あり型となし型を比較した場合、祝い金なし型の方が返戻率を高められます。
祝い金あり型プランを選ぶ場合は6歳・12歳・15歳で受け取れる祝い金を据え置き、タイミングをずらして受け取ることで最終的に受け取る保険金を増やすことが出来ます。
祝い金を据え置けばその期間だけ利息が付くため、あらかじめ決められたタイミングで受け取るよりも祝い金を増やすことが出来るのです。
例えば、6歳と12歳では祝い金を据え置いて15歳でまとめて受け取る方法なら、高校入学の際に必要な学費をある程度補うことも可能ですね。
ただし、学資年金支給開始年齢(17歳か18歳)になると祝い金が引き出せず、学資年金の増額という形で支給されます。
子供の教育費が特に増えやすいタイミングは、高校入学と大学(専門学校)入学です。
返戻率が高い学資保険を選べば、子供の進学に合わせて学費を用意しやすくなりますね。
幼稚園から小・中学校までの年齢では、公立を選ぶと教育費の支出が抑えられます。
子供を私立の幼稚園や小・中学校に通わせたいと考える場合は、自分たちでもある程度の学費を備えておきましょう。
保険料の割引がある
ニッセイの学資保険には、基準保険金額に応じて保険料を割引する制度があります。
割引の金額は基準保険額の金額によって決定されるため、すべての契約者が保険料の割引が受けられるわけではありません。
保険料の割引があるのは、基準保険金額が70万円以上からとなります。
また割引される金額は、基準保険金額10万円あたりの保険料を「保険単価」として決定されます。
基準保険金額が70万円以上~100万円未満の場合は、基準保険金額10万円あたり30円の割引が適応されます。
一方基準保険金額が100万円以上の場合、基準保険金額10万円あたり60円の割引が適応されます。
割引の金額は多くありませんが、学資保険の保険料を少しでも安くしたい!と考えている方にとっては見逃せない要素ですね。
なお、減額によって基準保険金額が変更された場合は、保険単価が変更する可能性があります。
実際にどのくらいの割引が受けられるかを知りたいときは、加入前に担当者へ確認してください。
日本生命の学資保険「ニッセイの学資保険」の4つのデメリット
日本生命の学資保険「ニッセイの学資保険」の4つのデメリットをご紹介します。
契約可能年齢が制限されている
ニッセイの学資保険は、子供の年齢に応じて契約可能な年齢が制限されています。
特にこども祝い金あり型では、子供の年齢が0~2歳までの間しか契約できません。
こども祝い金あり型では契約者の年齢も制限されていて、男性は18歳~39歳・女性は16歳~39歳までが契約可能年齢です。
そのため祖父母のどちらかを契約者とする場合、年齢によっては祝い金あり型を選べない場合もあります。
両親のどちらかが契約者となる場合でも、祝い金あり型に加入するときは契約手続きを早めに行いましょう。
一方こども祝い金なし型の場合は、子供の年齢と保険料の払い込み期間によって契約可能年齢が異なります。
参照:こども祝い金なし型の加入できる被保険者と契約者の年齢と払込期間について
こども祝い金なし型の契約可能年齢は、払い込み期間が長くなるほど狭くなってしまいます。
また子供の年齢が2歳以下の場合と3歳以上6歳以下の場合を比べると、2歳以下の方が契約可能年齢の幅が広くなっています。
男性が45歳以上・女性が44歳以上の場合は、祝い金なし型で払い込み期間5年のプランしか選択できません。
払い込み期間5年のプランでは短期間で保険料の払い込みを終える必要があるため、加入前にある程度の資金を用意する必要があります。
もし祖父母が学資保険の契約者となる場合は、契約者の年齢が契約可能年齢の範囲内に当てはまっているかをチェックしてください。
保障が少ない
ニッセイの学資保険で利用できる保障は、死亡給付金と保険料払込免除のみとなっています。
死亡給付金は子供が死亡したときに適用される保障で、月払い保険料相当額×経過月数という形で給付金が出されます。
年払いの場合は、基準保険金額に対応する月払い保険契約の保険料相当額×経過月数という形で給付金が出されます。
保険料払い込み期間終了後に子供が死亡した場合の経過月数は、契約日から保険料払い込み終了までの月数となります。
払込免除は契約者が死亡したときに適用される保障で、以降の保険料の払い込みを免除したうえで学資年金や祝い金の支給を行います。
ニッセイの学資保険では入院・通院・手術といった医療保障がなく、保険料の払い込み免除制度の条件も契約者が死亡した場合に限定されています。
したがって、子供の医療費が高額になった場合や、契約者が病気やけがが原因で保険料が払えなくなった時の備えに不安が残ります。
子供の医療や契約者への保障を充実させたい場合は、他の学資保険を検討した方が良いですね。
クレジット決済に対応していない
ニッセイ学資保険の支払い方法は、口座振替のみです。クレジットカード決済には対応していないため、保険料を引き落とす口座を用意しておきましょう。
保険料は毎月27日が引き落としの日となっていて、土日祝日と重なる場合は翌営業日に引き落とされます。
当月分の残高が足りなかった場合は、翌月の27日(または翌営業日)に2か月分の保険料が引き落とされることになります。
ニッセイの学資保険は、保険料の未払い期間が2か月続くと解除予告が行われます。
解除予告は払い込み予定日の翌月1日から2か月間続き、予告期間を過ぎても保険料が払われない場合は、3か月目の契約応答日をもって自動解約となります。
祝い金あり型だと払い込み期間の選択肢が狭くなる
祝い金あり型プランを選んだ場合、保険料の払い込み期間は学資年金開始までしか選べません。
したがって祝い金あり型は、早めに保険料の支払いを終えたい人には適さないプランです。
祝い金あり型は加入年齢の幅も狭いため、加入者の年齢や希望する保険料の払い込み期間次第では祝い金なし型の方が向いています。
祝い金あり型プランを選ぶ場合は、長期間にわたる学資保険料の支払い備えた支出計画を立てておきましょう。
同時に、祝い金の受け取り方について検討する必要があります。
なぜなら、祝い金は既定の年齢の年齢が来たら自動的にもらえるわけではなく、契約者から手続きを行う必要があるからです。
祝い金を受け取れる年齢になると、支払期限の2か月前にニッセイから祝い金の案内が郵送で届きます。
祝い金を引き出したいときはニッセイのホームページからお客様IDとパスワードを使ってログインし、画面に従って手続きを進めていきます。
なお、祝い金の手続きは専用ダイヤルの「はいっ!TEL」からも可能です。(電話番号:0120-008621)
手続きを行わないときは祝い金がニッセイに預けられ、一定の利息を付けて積み立てられます。
積み立てられた祝い金は「据置生存給付金」と呼ばれ、ニッセイのホームページにある「お客様専用サービス」から残高を確認できます。
ニッセイの学資保険が向いている人と上手な活用方法
メリットを踏まえて、ニッセイの学資保険が向いている人の条件を整理します。
ニッセイの学資保険のメリットをどう生かしていくか、その工夫も合わせて考えてみましょう。
返戻率を重視したい人
ニッセイの学資保険は返戻率が高いため、学資保険の返戻率を重視したい人と相性が良い学資保険となっています。
返戻率の高さで見ると、祝い金なし型で払い込み期間が5年のプランが最も返戻率が高く、110%に迫る数字となっています。
反対に祝い金あり型の返戻率は低く、100%を少し超える程度の数字に収まっています。返戻率を高くしたいなら、祝い金なし型プランを選びましょう。
より返戻率を高めるなら、払い込み期間5年で年払いのプランを選択したいところです。
しかし、払い込み期間を短くすると1回に支払う保険料が増えるため、保険料の払い込みが終わるまで家計の負担が大きくなります。
返戻率だけを考えてプランを選ぶと、支出が増えすぎて保険料が払えないという事態に陥る可能性もありますので、払い込み期間は学資保険以外の家計の支出とのバランスを見ながら選んでください。
配当金を利用したい人
配当金がある場合、景気上昇に伴うインフレ対策にも役立ちます。
インフレが起きると物価が上昇するため、必然と家計の支出も増えてしまいます。
一方、金融商品では金利が上昇するため、利用者が受け取る利益も増える傾向にあります。
しかし、学資保険は固定金利の商品なので、金利が上昇しても満期金が増えるわけではありません。
配当金がない学資保険の場合は、インフレによって進学先の入学金や授業料が増えたときに学費が足りなくなる可能性もあります。
一方配当金がある学資保険ならば、満期時に受け取る学資年金に配当金をプラスして受け取れるため、損失を抑えることが出来ます。
とはいえ、配当金は必ず発生するものではないため、インフレ時の備えを万全にするのなら学資保険と別の金融商品を利用する方法があります。
積み立てNISAやジュニアNISA・iDeCoといった税制優遇がある商品、外貨預金を併用すると、配当金が出なかったときにインフレによる損失分の補填ができます。
いつでも育児相談ができる場所が欲しい人
自治体が運営する育児相談を利用する場合、相談受付が平日のみである・時間が決められているといった制限があります。
仕事の形態によっては、自治体の育児相談窓口の利用時間に合わせられないという人もいるかもしれません。
しかし、日にちや時間にとらわれずいつでも育児相談ができる窓口があれば、子育ての悩みを軽くすることが出来ます。
ニッセイ学資保険に加入すれば、24時間365日受け付けている育児相談を利用できるため、悩みや疑問があるときにすぐ相談できる場所が欲しい人にうってつけです。
保険料を安くしたい人
保険料を安くするときは、基準保険金額を70万円以上に設定したうえで祝い金なし型プランを選びましょう。
祝い金なし型プランはもともと保険料が安いうえ、基準保険金額を70万円以上にすれば割引が適用されます。
保険料を安くするときは、1回で支払う保険料を安くするか・払い込み保険料の総額を安くするかで手段が変わります。
1回で支払う保険料を安くしたいなら月払い、払い込み保険料の総額を安くしたいなら年払いを選びましょう。
年払いでは1年分の保険料をまとめて支払うため、払い込み期間によってはある程度まとまった資金が必要となります。
年払いは難しいという場合は、月払いを選択したうえで保険料の払い込み期間を5年または10年にするという選択肢もあります。
自分が希望するプランや支払い期間、支払い方法ではいくらの支出が発生するのか、1回の保険料支払いにはいくらかかるのかを確認するときは、全国にあるニッセイ・プラザで相談してみましょう。
ニッセイの学資保険が向いていない人は?
デメリットを踏まえて、ニッセイの学資保険が向いていない人の特徴を整理します。
ニッセイの学資保険が自分の求める学資保険にあっているかどうか、比較しながらご覧ください。
学資保険の保障を充実させたい人
ニッセイの学資保険は保障内容が少ないため、学資保険で入院・通院といった医療保障も備えておきたい人には不向きの内容となっています。
ただし、子供に対する医療保障は自治体の補助制度や健康保険・県民共済でも準備ができるため、ニッセイの学資保険と他の医療保障を組み合わせて利用すれば医療面の備えもできます。
自治体の補助制度は地域によって異なるため、まずは自分の住んでいる自治体で行われている医療補助の内容を調べてみましょう。
補助が利用できる子供の年齢・自己負担の有無といった条件を確認し、必要に応じて他の医療保障を組み合わせていくと効果的です。
また健康保険では高額医療費制度が利用できるため、子供の病気やけがで医療費が増えたときの備えとして仕組みを覚えておくと安心です。
高額医療費制度を利用するときは、月の始めから終わりまでにかかった医療費(通院費・薬代・手術代等)がいくらになったかを計算する必要があるため、領収書を保管しておいてください。
高額医療費制度は1つの世帯で発生した医療費を合算できるため、同居家族の医療費を記載した領収書も合わせて保管しておきましょう。
なお、健康保険の被保険者と扶養家族が70歳未満で合算できる医療費は、自己負担が21,000円以上のものに限られます。
次に、家計における月収と政府が定めた「標準報酬月額」を比較し、自分たちの家計が当てはまる区分を調べます。
被保険者が70歳未満の標準報酬月額の区分は全部で5つあり、それぞれの区分で医療費の自己負担額の上限が定められています。
被保険者が70歳以上75歳未満の場合は、標準報酬月額の区分が異なるのでご注意ください。標準報酬月額と医療費の自己負担上限額は、全国健康保険協会の公式HPから調べられます。
自己負担上限額と合算した医療費を比較して後者の方が多い時は、差額分の払い戻しを受けられます。
払い戻しの申請書は全国健康保険協会の公式HPからダウンロードできるため、印刷して用意しておきましょう。
払い戻し申請が完了すると審査が行われ、申請が通れば約3か月後に差額の払い戻しが行われる仕組みとなっています。
健康保険の被保険者と扶養家族は、医療費が高額になる可能性が高い時に利用できる「限度額適用認定証」を提示することで、1か月の窓口負担を自己負担上限額までに抑えることが出来ます。
限度額適用認定証の申請書類も公式HPからダウンロードできるため、家庭内の医療費が高くなりそうな時に活用しましょう。
限度額適用認定は、医療機関の受付で保険証と一緒に提示して使います。
ニッセイの学資保険における医療保障は限られているものの、公的医療制度や県民共済で補うことが可能です。
それでも、学資保険で医療保障を用意しておきたいと考える場合は、他の学資保険を検討することをお勧めします。
支払いをクレジット払いにしたい人
学資保険の支払いだけでなく、他の保険料や光熱費と合わせてクレジット払いをしたいと考える場合、ニッセイの学資保険は不向きといえます。
ニッセイの学資保険ではクレジット払いが利用できないため、クレジット払いによるポイントやマイルが貯められません。
クレジットカードを利用して貯めるポイントやマイルは現金に変換できる場合もあるため、積極的にポイント・マイルを貯めたい人にとっては、口座振替がデメリットに感じる場合もあります。
支払い方法をクレジット払いにこだわらない場合は、ニッセイの学資保険の支払い方法を不便に思うことも少ないでしょう。
子供の年齢が3歳以上の人
ニッセイの学資保険の加入条件で考えると、子供の年齢が3歳以上の場合加入できる保険はこども祝い金なし型に限られます。
更に、契約者の年齢が男性45歳以上・女性44歳以上の場合は払い込み期間が5年のプランしか選べません。
したがって、子供の祝い金を検討している夫婦(夫と妻がともに39歳以上である場合)にとっては、ニッセイの学資保険ではデメリットが大きくなってしまいます。
夫婦の年齢が共に39歳以下であり祝い金を検討している場合は、子供が2歳になる前に加入しておきましょう。
子供が3歳以上もしくは契約者の年齢が39歳以上の場合は、祝い金を諦めてニッセイの学資保険を選ぶか、祝い金がある他の学資保険を選ぶかの2択となります。
日本生命の学資保険「ニッセイの学資保険」の総合評価
自分のプランに合えば返戻率もよい魅力プラン!
ニッセイの学資保険は、返戻率もかなり高くなるのでおすすめです。
ただ自分のプランにあうかどうかです。
まずは、学資保険の受け取り方を考えましょう。
ニッセイの学資保険では、受け取り方も2パターンにわかれていて判断するのにわかりやすいです。
小学校中学校高校にも多少の学資金を準備しておきたいのか、学資金の準備は大学受験の時からでいいのかによってプランが変わります。
そして、特徴的なのは、ニッセイの学資保険は大学受験の時に加え、大学生活中に毎年1回合計5回の学資年金を受け取るプランとなることです。
その代わり、一度に受け取る学資金が少なくなります。
大学受験の時に大きな学資金を一括で受け取りたい場合には、ニッセイの学資保険は向いていないと言えるでしょう。
ただ、保険料がある程度支払える方なら、支払う保険料が高くなりますが、基準保険金額(大学受験の時に受け取る学資年金の金額)を高く設定すれば、十分な学資金を受け取ることもできます。
自分がどれだけの保険料を支払えて、どれくらいの学資金を受け取りたいのかをはっきり考え、条件があえば、返戻率も高めのニッセイの学資保険はとても魅力的な学資保険となります。