学資保険の加入について

先天性疾患の場合、学資保険に加入できないの?

学資保険の加入

いろいろな身体の病気をもって生まれてくる子供たちもたくさんいます。

そんな子供達のためにも、いざ学資保険に加入したいと手続きをした時、残念ながら加入を断られる現実もあるようです。

また、加入前から「入れないと思っているので、考えていない」と、消極的になっておられるご家庭の声も見かけます。

先天性疾患があった場合、本当に学資保険に加入できないのか、また加入できない場合どんな対処方法があるのでしょうか?

 

学資保険の仕組みが加入できない要因のひとつ

学資保険はそもそも相互扶助という、お互いを助け合えるシステムで成り立っています。

ある保険会社では、相互扶助について、『いつ、どこで、誰が出会うかわからない「万一」のために、「一人は万人のために、万人は一人のために」という考えに立って、お互いにお金を出し合って助け合う制度』と紹介しています。

学資保険は生命保険の一種ですから、このシステムを採用しています。

これが先天性の病気を持っていると加入できない要因のひとつと考えられます。

 

例えば、加入と同時に保障が必要な状態の人と、健康な人とが同じ保険料を支払っていたとしましょう。

定期的に複数回にわたり保障を受けられる人に対して、健康な人は何かあった時だけの保障。

そうなると、不公平が生じ相互扶助のバランスが崩れてしまいます。

保険会社としては公平性を保つためにも、保障を受ける頻度が高いと考えられる人は断らざるを得ないといった状況になっています。

 

学資保険の保障内容によっても断られる場合がある

学資保険=子供の教育資金を蓄える、のイメージが強いのではないでしょうか。

もちろん、「学資」ですから、小中高の入学やそれに必要な費用の貯蓄が目的の保険です。

ただ学資保険にはもう一つ、子供の健康に対する保障も関わっているものがあり、それが断られる原因になっています。

 

学資保険は主契約の教育費用の貯蓄に加えて、子供がケガをしたり病気になった時の治療費を軽減させるための医療保障がついているものも多くあります。

つまり、貯蓄型と保証型の2種類のスタイルがあります。

貯蓄型は文字通り、教育費を貯めていくタイプのもの。

それとは異なり、保障型は医療や年金などがプラスされていて、子供の医療保障、死亡保障など積み立て以外の保障が受けられます。

これが、先ほどの相互扶助との絡みで、断られる要因であると考えられます。

 

先天性疾患がある場合、どうすれば学資保険に加入できるの?

貯蓄型の学資保険を選択する

先ほど学資保険の医療保障が、加入できない要因と考えられる、とお伝えしました。

つまり医療や生命保険の保障がネックとなるので、その保障の付いていない貯蓄型の商品を選んでみましょう。

例えば、

  • ソニー生命「学資金スクエア」
  • フコク生命「みらいのつばさ」
  • 明治安田生命「つみ立て学資」
  • 日本生命「ニッセイ学資保険」

などがあります。

ただし、どの保険も告知義務は発生します。

まずは営業窓口、もしくは担当者に現状を伝えて相談してみましょう。

 

治療中でないことを証明

お世話になっている担当医師に、子供が完治している(もしくは健康である)ことの証明をしてもらいましょう。

現在治療していても完治の可能性があれば、医師にあらかじめ理由を説明し、証明書の発行を依頼してみてください。

疾患によっては、成長とともに症状が落ち着く場合もあります。

多くの保険会社は、完治して1~2年後に加入できるものもありますので、タイミングを見て保険会社に相談してみましょう。

尚、疾患の種類によっては経過観察でも加入OKの保険会社もあるようです。

保険会社によって、審査の違いがありますので、疑問に思うことはしっかり確認してみましょう。

 

学資保険の加入ができなかった場合

学資保険以外の貯蓄型保険への加入

子供の名前で保険に加入するのが難しければ、学資保険以外の貯蓄型保険で、被保険者が自分、もしくは家族(大人)で加入してみてもよいでしょう。

定期保険、死亡保険(終身保険)、養老保険、で保障年数が短めのものを選ぶとよいです。

 

基本的に貯蓄型の生命保険は20年30年と長期にわたるものが多いのですが、最近では短い期間の商品も出てきています。

例えば、アフラックの死亡保険 Lightフィットプランは保証期間が10年、その後は自動更新で保障が継続されるものです。

このように、子供の成長過程やお金が必要なタイミングを考えて、その頃に満期保険金が受取れるものをチョイスしてみましょう。

 

また メディケア生命(住友生命グループ)の死亡保険は、保険料の払い込み期間が短いうえ、子供に関わる保障も上乗せされますので参考にしてみましょう。

 

低解約返戻金型保険への加入

低解約返戻金型の終身保険は、保険料払込期間中の解約返戻金額を低くすることで、低解約返戻金型ではない終身保険よりも保険料を抑えることができます。

また、保険料払込期間満了を過ぎると解約返戻率が上昇するという特徴があります。

一方で、保険料払込期間満了前に解約すると、受け取れる解約返戻金は払込保険料の総額を下回ります。

途中解約すると返戻金は少なくなってしまうものの、保険料は低く抑えられ、満期まで保険料を払い続けると返戻率がグッとUP。

さらに満期時期を自由に決めることができる特徴を持っています。

子供の成長を見極めて、そのタイミングで満期時期を決めれば、その保険金は教育費用としても使うことも可能で学資保険の代わりに加入している人も多いようです。

 

もちろん契約時の被保険者名は子供の名前でなく、親や家族(大人)の名前にしてください。

また、満期時期を決める際は元本割れしないよう気を付けて設定しましょう。

参考までに低解約返戻金型保険の代表的な商品をご紹介しておきます。

他にも多数商品はありますので、専門家に相談してみましょう。

 

低解約返戻金型の代表的な商品

取扱い保険会社名商品名
アクサダイレクト生命終身保険
アフラック未来の自分が決める保険 WAYS
オリックス生命終身保険ライズ
損保ジャパン日本興和ひまわり生命保険一生のお守り
マニュライフ生命保険こだわり終身保険v2
三井住友海上あいおい生命&LIFE終身保険

 

状況によって加入できる学資保険はある!

先天性疾患があった場合でも、学資保険に加入できた方もたくさんおられます。

今回、実際に体験された方の情報なども参考にもいたしましたが、断られた場合でも、諦めず別の方法を模索し貯蓄をされている方もおられ、その情報の中にはとても有益なものもありました。

スムーズに加入できず、悩まれることもあるかと思いますが、どのような形でも子供のために少しでも貯蓄をしておきたいと思う気持ちはどの親も変わりません。

先天性疾患があった場合でも、いろいろな方法で学資保険と同じように貯蓄していく手段はありますから、今回ご紹介した内容を参考にしていただきながら、保険会社の担当者などにも、疑問や相談をどんどんしていただけたらと思います。

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