学資保険に役立つ知識

学資保険を途中解約する時、返戻金はどうなるの?損を少しでも避ける方法

学資保険の途中解約について

子供のために・・・と思って始めた学資保険。

途中までは順調に積立していても、時が経ち生活環境が変わってくると、保険料を支払い続けるのが大変になってくる・・・そんな家庭状況の話を耳にすることが時折あります。

そして結局途中解約してしまった、という人もおられます。

 

一般的に解約する理由は、

  • 保険料の支払いが厳しくなった
  • まとまったお金が必要になったから
  • 他の保険(他社含む)を検討している

などです。

 

家庭によって理由は様々ですが、保険料の負担が大きいのがベースにあるようですね。

 

支払いが大変、だから解約する、そうすることで突発的な費用の準備や日々の負担を減らせるなら、その方法でも良いでしょう。

 

しかし、解約することで先の保障がなくなるうえに、デメリットも生じます。

本当にそれでよいのかどうか・・・です。

途中解約を少しでも回避できないか、少し保険料の支払い負担をラクにできないか、その方法を考えてみましょう。

 

これから加入を考えている方はこの情報をふまえての検討を、すでに学資保険に加入している方は是非参考に改善を目指してみてください。

ではお伝えしていきましょう。

 

途中解約のデメリットとは

学資保険も含め保険を途中解約すると、良い結果に落ち着くことはほとんどありません。

これまでの保障が無くなってしまうのはあたり前ですが、それ以外にもデメリットがあるからです。

デメリットについてご紹介します。

 

返戻金額が少なくなる

多くの学資保険では途中解約することで返戻金(解約返戻金)が満期時に比べて少なくなります。

解約のタイミングによっては、100%に近い解約返戻金が受取れる場合もありますが、それはあくまでも、満期に近い時期での解約のこと。

それでも全額が戻ってくるわけではありません。

 

ある学資保険のしおりでは「払い込んだ保険料の合計額よりも少ない額となります」と記されていました。

途中解約での返戻金計算は、これまで支払った保険料で計算されますが、計算方法は公開されていませんので、保険会社に確認するのが賢明です。

 

解約後は同じ保険に加入できない可能性あり

途中解約すると、学資保険の再加入が厳しくなります。

ある保険会社では「一度解約すると、現在ご加入の保険に戻すことはできません。」とハッキリ明記されていました。

また別の保険会社では「新たに加入しようとしても、健康状態等によってご加入いただけないこともあります。」と再加入の厳しさも示唆しています。

これは他社の保険会社も同じと考えておく方が無難でしょうね。

 

学資保険を継続できるかもしれない!4つの方法

冒頭でも少し触れましたが、学資保険を解約したい理由としては、保険料の負担が大きいことでしたよね。

それを考えると途中解約しなくても、保険料の支払い負担を軽くして、保障を継続できる方法が4つあります。

  1. 契約者貸付制度の利用
  2. 基本保険料の減額
  3. 払済保険への変更
  4. 保証の見直し

それぞれを具体的に解説します。

 

契約者貸付制度の利用

一時的にまとまったお金が必要になった・・という方向けの対策です。

契約者貸付制度とは、文字通り契約者に対して保険会社がお金を貸してくれる仕組み。

しかし、カードローンのような無担保ではなく、返戻金を担保にしてお金を借りるものですが、カードローンよりも低金利なため、返済負担過重にはなりません。

この制度は基本的にどの学資保険でも用意されているようです。

各社の約款を確認するとほとんどが「契約者貸付」の項目が明記されています。

学資保険の貸付で限度額や返済方法は?返せないとどうなるの?

 

基本保険料の減額

保障を継続しつつ保険料負担を減らしたい方向けです。

当初の保険契約(主契約)の金額を減らす方法で、これも多くの保険会社の約款に明記されています。

保険金を少なくするのですから、それに比例して保険料の支払い額も少なくなります。

定期的な支払いは続きますが、保障は継続、満期時には保険金として受け取れる安心はあります。

 

払済保険への変更

払済保険って聞きなれない言葉ですが、どのようなものかというと

「払済保険とは、保険料の払い込みを中止して、その時点での解約返戻金を基に「保険期間」が同じ生命保険を購入する方法」と説明されています。

保険会社のコールセンターに詳しく聞いてみると、

「学資保険のような積み立て型なら、同じ保険(同じ契約期間)で保険料の支払いを停止する処理もできます。しかし保障や受取保険金も減りますよ」との説明を受けました。

保険金の受取額は減るものの、保険料の支払いはしなくて済む最低の保障は継続される、ちょっと安心できる方法です。

 

保証の見直し

これは、契約時に追加した保障内容を見直す方法です。

主契約以外で特約をたくさんつけていると、保険料が高くなるのは当然のこと。

その特約内容をもう一度見直し、不要になったものや、将来の必要性が低いものを解約して保険料を下げるのもありではないでしょうか。

 

途中解約を決心した時の手順

色々な方法を考えて、それでも途中で解約することを決めたのなら、次にしなければいけないのは解約手続きです。

基本的な手続きの流れは次の通りです。

保険会社に連絡を入れる

担当者が書類一式を持ってくる(もしくは郵送される)
※保険会社によってはWEB上で手続きがとれる仕組みがあります

書類への記入と提出

手続き完了

途中解約が成立したのちに、解約返戻金を受け取ることになりますが、受け取りのタイミングは解約時に担当者に確認しておきましょう。

 

解約返戻金には3つの種類がある

解約返戻金には3つの種類があり、各保険商品はこの3種類に振り分けられています。

この3種類がどんなものかを理解しておけば、加入の段階で保険料を低くおさえることも可能になるはずです。

 

従来型

返戻率の計算で返戻金が計算されるものです。

※返戻率とは、支払った保険料に対してどれだけのお金を受け取れるか、の率のこと。

 

低解約返戻金型

通常の解約返戻金の70%程度しか戻ってこないタイプです。

途中解約時の返戻金は文字通り低い(少ない)額になりますが、満期返戻率が良くなるのが一般的。

 

無解約返戻金型

簡単にいうと掛け捨てタイプの保険です。

解約返戻金が無いので保険料は安いのですが、学資保険はこのタイプには属しません。

 

 

学資保険の途中解約は最終手段

学資保険の本来の目的は、子供の将来の教育費として役立てるもの。

満期まで契約をすることでその役割を果たすことができます。

家庭の事情とはいえ途中で解約してしまうとその役割が果たせないうえに、これまでの保険料のほとんど(もしくは一部)を無駄にする結果となります。

冒頭でもお伝えしましたが、生活環境は時が経つにつれて変わるものです。

その変化も含めて、ご家庭のライフイベントをしっかり考え計画を立てたうえで、どれくらいの保険料でどの期間で契約するかを考えてみる必要があるのがわかります。

ライフイベントを考えるうえで家計をしっかり把握することも重要です。

将来の保障は目に見えない難しいものではありますが、しっかり計画をたててできる限りあなたの家庭状況にあった学資保険を選べることを願っております。

 

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