学資保険に兄弟割引サービスがある
学資保険に加入する上で、兄弟が増えると保険料の支払いも増えるため、ご両親にとっては悩みどころです。
何とか保険料を低くおさえて、上手に蓄える方法はないのかというとき、兄弟割引というサービスがある学資保険があります。
兄弟姉妹が増えたときの学資保険の兄弟割引について、そして、どうすればできるだけ保険料支払いの負担を減らし、子供の教育費用を準備できるかについて、ご紹介します。
兄弟割引がある学資保険はフコク生命保険
兄弟割引として設定されている学資保険はフコク生命保険の「みらいのつばさ」のみです。
フコク生命保険のみらいのつばさでは、教育資金準備の3つのポイントのひとつに「2人目のお子さまから保険料が割安に」として兄弟割引が用意されています。
兄弟割引適用の条件としては次の通りです。
- 契約者が同じであること
- 被保険者(子供)の兄弟姉妹を被保険者とする当社所定の他の保険契約があること
気になる割引額ですが、月払の場合、満期保険金額に対し0.01%。
例えば、満期保険金額10万円とした場合、月々の保険料から10円割り引かれます。
「え、たったそれだけ・・・」と感じるかもしれません。
しかし学資保険の保険料は長期にわたって支払うものですから、最終的には返戻率が上がる結果につながりますので安心できるサービスです。
兄弟割引 メリットとデメリット
2人目以降の子供の保険料が安くなる兄弟割引ですが、これを利用すると得なのか、それとも損なのか・・という点について考えていきましょう。
まずは、メリットとデメリットから見てみます。
兄弟割引のメリット
返戻率がアップする
保険料が割り引かれるので、必然的に返戻率はアップします。
1人目が学資保険以外の保険契約でも2人目の学資保険で適用される
例えば、1人目が同保険会社で学資保険以外の保険に加入していても、2人目の学資保険料は割引が適用されます。
※必ず兄弟(姉妹)が同じ学資保険に入ってないとダメ、という訳ではありません。
兄弟割引のデメリット
月々の割引金額が低い
割り引かれる金額が低いため、毎月の保険料支払いに対してのお得感はあまりないですね。
毎月20円30円だと、生活費の補てんにも厳しいでしょう。
兄弟割引が適用される学資保険が他にないので選択肢が狭くなる
兄弟割引を適用している保険会社は、現在の調査ではフコク生命だけです。
兄弟割引を受けられるのは、あくまで兄弟(姉妹)が同じ保険会社の被保険者になることですので、兄弟割引を利用しようと思ったら、フコク生命を選択するほかありません。
兄弟割引 得?それとも損?
兄弟割引を利用すると得になるのか、それとも損するのか、については、それぞれの家庭の考え方によるので、ここで断言はできません。
返戻率を優先されるのであれば利用すべきですし、毎月の保険料支払いの負担を大きく減らしたいのであれば、別の方法を選択することもよいでしょう。
また、兄弟(姉妹)ともに学資保険に加入したくても、子供の健康状態や何らかの事情で、できない場合も出てきます。
そうなると兄弟割引の前段階で、どうするべきか・・・を考える必要も出てきます。
しかし、子供の教育資金を貯める方法のひとつとして考えれば、兄弟割引も役に立つサービスと捉えることもできるはずです。
その点を夫婦でしっかり話し合ってみてください。
そして「みらいのつばさ」のプラン内容が最も重要です。
みらいのつばさのよいところは、兄弟割引だけではありません。
みらいのつばさステップ型では、祝金が幼稚園入園から受け取れたり、払込期間も11歳、14歳、17歳から選択できます。
なんといっても、元本割れしない返戻率ということが、みらいのつばさの魅力でもあります!
早い加入、早い支払いを実現することで、さらなる返戻率を高くできる魅力もあります。
みらいのつばさジャンプ型では大学入学祝金と満期保険金が受取れ、まとまった学資金を受け取りたい人には向いています。
いろいろな学資保険がある中で、内容としては十分魅力的なプランですから、自分が受取りたい時期に、受け取りたい金額の学資金を準備できるプランであるのなら、兄弟割引も使える学資保険として上手に利用することができます。
▶フコク生命の学資保険「みらいのつばさ」は祝金受取りを選べる2つのプラン!
上手な子供の教育資金の貯め方
少し古いデータではありますが、一般財団法人中央調査が加入している保険の種類について調べたものがありました。
1位は生命保険、2位は火災保険で、学資保険(こども保険)は4位の37%でした。
また、ソニー生命の意識調査では、子供の教育に関して多額の費用が掛かっても大学に進学させたいと考える反面、費用を負担に感じている親が多いことも分かっています。
つまり、子供の教育は必要でお金もかかることは分かっていても、生活状況から学資保険などの貯蓄に苦労している現実が見えてきます。
ましてや兄弟(姉妹)がいる状況ではなかなか厳しい現状でしょう。
となると、どうすれば兄弟(姉妹)がいる家庭で、子供の人数分の教育資金を貯めていけるのでしょうか。
親の収入を上げるのが一番早いのですが、そう簡単にはいきませんよね。
そこで学資保険の特性を考慮に入れたうえで、上手な子供の教育資金の貯め方をご紹介します。
お金に余裕があるなら全期前納と兄弟割引
もし、1人目の学資保険の支払いに余裕があるのであれば、全期前納で支払い、2人目は月払い(もしくは年払い)の兄弟割引を適用させる方法です。
1人目ができる前にお金に余裕を持たせておくことが前提ではありますが、この方法なら1人目の返戻率が高くなりますし、毎年税金の控除も受けられます。
2人目は毎月の保険料の支払いに兄弟割引を適用させます。
1人目の保険料はすでに保険会社に渡しているので、月々の負担は2人目の分だけになりますし、兄弟割引で返戻率も少しアップします。
満期保険額を低く設定し、保険料は短期の年払いにする
できれば子供に多くの教育費用を用意してやりたいという親心は理解できますが、兄弟(姉妹)ができ、子供の数も増えるとそうも言っていられません。
1人目から学資保険は満期保険金額を少なく設定し、保険料の支払期間も短めに設定してみてはいかがでしょうか。
支払は年払いにし、返戻率も少アップさせます。
2人目の学資保険に加入する際も同様です。
できれば兄弟割引を適応させましょう。
兄弟二人分の保険料支払いの時期は家計にとって負担になりますが、親の年齢としても給料が上がっている時期と想定されますし、年払いならボーナスを保険料に充てることもできます。
早めに満期保険料を受け取った後は、利率の状況をみて本当に必要な時期まで銀行に預けるのも良いのではないかと考えます。
子供が増えたときの教育費用は本当に大変です。
そのために学資保険を考えることは将来の対策のひとつとして有効ではあります。
ただ、「今」を大切に子供を育てることも必要です。
今と将来(未来)のバランスを見ながら、どうすればベストか・・をじっくり家族と相談し、上手な学資保険の利用ができればと思います。