学資保険の加入について

学資保険は出生前の加入がお得!生まれる前や妊娠中の加入時期やメリット・デメリット

学資保険出生前

学資保険は生まれる前の加入がお得

学資保険には妊娠中から入れる

学資保険を検討するとき、満期時の受取金額や受取り時期のほか支払期間など、考えなければならないポイントはたくさんあります。

そして学資保険にいつ加入するかということも重要なポイントです。

 

学資保険では5歳以降加入できなくなる商品が少なくなく、加入が遅れるほど返戻率は低下してしまいます。

そのため、お子さんが生まれてすぐに加入される方が大半ですが、お子さんが生まれたあとは慣れない育児に忙殺されて、学資保険のことをすっかり忘れてしまうこともありえるのです。

でもご安心を、実は学資保険にはお子さんが生まれる前から加入できる「出生前加入特約」があります。

「出生前加入特約」はその名のとおりお子さんが生まれる前、つまり妊娠中から学資保険に加入できるという特約です。

 

学資保険に入れるのは出産予定日の140日前から

出産予定日140日前

出産予定日140日前

「出生前加入特約」で学資保険に加入が可能になる時期は、保険会社や商品によって異なりますが、多くの場合で出産予定日の140日前からOKとなっています。

この時期はちょうど妊娠6ヶ月目の安定期にあたり、流産の可能性が低くなっていることから、お子さんを被保険者とした学資保険への加入が認められるようになります。

出生前に学資保険を確保しておくことの詳しいメリットは後述しますが、安心の先取りという心理的な効果も見逃せないポイントでしょう。

 

加入時期は早いほどお得

学資保険に加入する時期は早ければ早いほど、さまざまな面でお得になります。

たとえば、学資保険の保険料についてみてみましょう。一般的に、契約者の年齢が若いほど保険料は安くなりますが、保険契約における年齢は、私たちが普段考えている年齢とは別の基準で決められる「保険年齢」が元になっているのです。

 

保険年齢は契約年齢とも呼ばれているもので、保険料を決める基準となります。

保険年齢の決め方は保険会社によって異なっており、契約日の満年齢ではなく、誕生日の前後6ヶ月を保険年齢とするケースもあるのです。

つまり、まだ契約者が30歳であっても誕生日から半年以上過ぎていると31歳として扱われます。

この契約者の誕生日が10月1日なら、4月2日生まれのお子さんの学資保険に加入するときの保険年齢は31歳になってしまうのです。

この場合、妊娠中に学資保険に加入すれば、契約者の保険年齢は30歳となります。

契約者が30歳代ならさほどの違いはありませんが、年齢が高くなればたった1歳の違いで大きな差が生じてしまうのです。

 

このように妊娠中に学資保険に加入することで、契約者の保険年齢を抑える効果も期待できます。出生前加入のメリットを詳しくみていきましょう。

 

妊娠中に学資保険に加入するメリットは?

学資保険出生前加入のメリット

学資保険出生前加入のメリット

支払う保険料が安くなる

お子さんが生まれる前に学資保険へ加入することで、支払う保険料が安くなります。

先の章で少し解説したように、契約者の年齢が上がるほど保険料も高くなるため、少しでも若いときに加入できれば保険料を抑えることができます

最近は晩婚化の傾向が強いため、契約者の年齢も高くなりがちです。

 

学資保険の払込期間は多くの方が17年または18年に設定していますが、学資保険によっては契約者の年齢が高い場合には、払込期間を15年に制限するものもあります。

契約者の年齢が高くなると保険料が高くなるうえ、払込期間が短くなることで毎月の負担はさらに重くなってしまいます。

つまり妊娠中に学資保険に加入するだけで、契約者の年齢を引き下げる効果が期待できるため、保険料を安くできることができるのです。

支払う保険料が安くなれば、自動的に返戻率は高くなります。

たった140日早く学資保険に加入するだけで返戻率を高くできるなら、検討しない手はありませんね。

 

保険期間が前倒しされる

学資保険には、契約者の万一に備える「払込免除特約」というものがあります。

これは契約者が死亡もしくは重度障害となった場合、以後の保険料の支払いが免除されるというものです。

お子さんが生まれる前に学資保険に加入すれば、その日から契約者の万一に備えることができるようになります。

多くの場合、契約者は一家の大黒柱となっていますが、契約者に万一のことが合った場合でも学資保険に加入していれば、以後は保険料を支払うことなく満期時の保険金を受け取れるのです。

一般的に母子家庭の経済状況は厳しく、進学率にも大きな影を落としています。

契約者に万一のことがあっても確実に教育費を確保できる点が学資保険の大きなメリットですが、お子さんが生まれる前に学資保険に加入しておけば、なお安心です。

 

保険料を早く払い終えられる

お子さんの教育費は学齢が進むに連れて増大するため、学資保険の保険料を早めに払い終えたほうが後々楽になります。

とはいえ保険料の払込期間を短くすれば、毎月の保険料は高くなってしまうので痛し痒しです。

 

ところが出生前加入特約を利用すれば、出産予定日の約5ヶ月前に保険料の支払いをスタートできるため、教育費準備のラストスパートに当たる満期直前期の負担が軽減されるのです。

たった5ヶ月と思われるかもしれませんが、このあとで詳しく解説するように、実際に学費が増大し始めるのは大学入学の半年前頃からなのです。

妊娠中に学資保険に加入しておけば、きっと18年後にはその恩恵を実感できるはずです。

 

早生まれの場合特におすすめ

多くのケースで学資保険の満期時期は、加入の18年後もしくはお子さんが満18歳になったときに設定されています。

ところが、大学進学でお金が必要になる時期が、大学入学の後ではなく入学の半年前からとなっていることをご存知でない方が多くおられるのです。

大学の一般入試は2月から始まりますが、合格発表のあとすぐに入学金を納めなければ合格が取り消されてしまいます。

 

また、AO入試や推薦入試の場合では10月頃に選考試験が始まるため、お金が必要になる時期はさらに早まるのです。

お子さんの誕生日が10月以降だった場合に18歳満期にしていると、教育資金が必要となる時期に間に合わなくなる恐れがあります。

この場合、出生前に学資保険に加入しておけば大丈夫。

もしお子さんの誕生が3月末になる予定の場合でも、出産予定日の140日前の時点で学資保険に加入しておけば、11月には満期保険金を受け取れるようになるからです。

 

なお、出産前の加入をした場合は、満期保険金は満期時に一括で受け取る契約にしてた方がよいです。

分割で受け取るプランだと、受け取り時期が予め決められてしまっていることが多いため、事前に学資金を用意したいと考えているのであれば、せっかくの生前加入が意味をなさなくなってしまう恐れがあるためです。

 

より有利な学資保険に加入できる場合がある

長引く超低金利を受けて、学資保険の返戻率は年々低下する一方です。

学資保険の加入時期が新年度以降になると、同じ保障内容の学資保険であっても返戻率がぐっと低下してしまうことが予測されます。

学資保険は、原則として加入時の条件が満期まで維持される商品です。

出産予定日が8月中旬の場合、140日前に学資保険へ加入すれば滑り込みで今年度中の契約となり、現状の返戻率が満期まで続きます。

 

一方出産後に加入すると、返戻率が大きく低下してしまって条件が悪くなった学資保険に加入せざるを得なくなるかもしれません。

返戻率を高くするための工夫はいくつかありますが、たった140日早く契約するだけというお手軽な方法はありません。

学資保険の契約時期が年度をまたぐかどうかは、お得な学資保険に加入できるかどうかの大きな要因なのです。

出生前加入によって学資保険の加入年度を前倒しできる方にとっても、妊娠中の加入はおすすめできます。

 

出生前に学資保険に加入するデメリット

学資保険出生前加入のメリット

学資保険出生前加入のメリット

出生前の加入では手続きが少し増える

お子さんが生まれる前に学資保険に加入する場合、被保険者の名前と生年月日は空欄のまま手続きします(たとえ名前がすでに決まっていてもダメです)。

そしてお子さんが生まれた後で、正式に登録することになるのです。

つまり、出生前加入だとどうしても手続きが二度手間になってしまう点がデメリットといえます。

 

加入してすぐに保険料の支払いが始まる

学資保険に加入すると、すぐに保険料の支払いが始まります。

しかし、契約者の保険年齢によっては同じ学資保険の契約内容であっても支払保険料が安くなり、支払いの終了時期がその分早くなることを考えると、必ずしもデメリットとはいえないでしょう。

 

出生前の加入では医療保険などは出生後の契約となり手間がかかる

学資保険で教育費を準備したい場合は、できるだけ特約をつけないシンプルなプランにしたほうが効果的です。

それでもお子さんの医療保険を学資保険の特約で確保したいとお考えの方もおられるでしょう。

ところが学資保険の出生前契約では、お子さんの医療保険などの特約を付けることができません。

医療保険特約は被保険者の健康状態を確認しなければ付けることができないためです。

学資保険の契約そのものは妊娠中に行うことができ、医療保険特約はお子さんが誕生したあとで付加する形になります。

 

万一死産だったらどうなるの?

お子さんが生まれる前に学資保険へ加入した場合、気になることがひとつあります。

あってはならないことですが、万一死産になった場合にはどうなってしまうのかということです。

未熟児医療の技術や救急システムが発達した現在、安定期以降に死産になるケースは激減していますが、絶対にありえないことだとはいえません。

 

万一死産となった場合、学資保険は契約日にさかのぼって無効となり、契約日以降に支払った保険料は全額返還されます。

つまり、学資保険はなかったものとなるのです。たとえば育英年金付きの学資保険に加入していた場合、契約者が学資保険の契約後に亡くなっていれば、養育年金を受け取っているはずです。

このケースで死産が重なってしまったなら、すでに受け取った養育年金は返還しなければなりません。

こんなケースはごく稀ですが、知識として知っておくと安心でしょう。

 

学資保険の出生前加入で気をつけたいこと

学資保険において中途解約は厳禁で、ほとんどの場合で元本割れとなってしまいます。

学資保険の契約で気をつけたいことはたくさんありますが、最も大切なポイントは最後まで払い続けられる保険料に設定することです。

妊娠中に学資保険に加入することで、よりお得な契約が可能となりますが、ここでつい欲張ってしまわないようにしなければなりません。

賃貸住宅にお住まいの場合、お子さんが生まれると現在の住まいでは手狭になってしまい、もう少し広い物件に引っ越す必要が生じるかもしれません。

そうなると住居費が現在より高くなることが予想されます。

お子さんが生まれた後の生活をしっかりシミュレーションして、あまり欲張らずに無理なく支払える保険料を設定してください。

 

学資保険は妊娠前から考えるべき?

学資保険は妊娠前からの検討がおすすめ

ここまでお子さんが生まれる前の妊娠中に学資保険へ加入すると、メリットが大きいということをご紹介してきました。

でも本当のことを言えば、妊娠前から学資保険について考えておくことを強くおすすめしたいのです。

妊娠は病気ではないので、ほとんどの方が元気にマタニティー期間を過ごされますが、妊娠中の女性の身体はとてもデリケートになるため、つわりや貧血などで体調が思わしくなくなることもあります。

 

また、お腹の赤ちゃんのためにも無理せずゆったりと過ごすことが望ましいのです。

加えて出産準備にも時間や手間を取られてしまい、充分に学資保険を検討できないまま出産を迎えてしまうことも考えられます。

つまり、妊娠前から学資保険について考えはじめておけば、生まれてくるお子さんのための教育資金の準備をスムーズに行うことができるというわけです。

 

学資保険のプランはじっくりと考えたい

学資保険にはさまざまなタイプの商品が用意されているため、教育プランや経済状況に合わせて幅広い選択肢があります。

つまり豊富な選択肢から、ご家庭に最適なプランを選び出さなければならないのです。

また学資保険に加入できる時期はとても短く、年々保険料も高くなります。時間にゆとりのある妊娠前の時期なら、資料を取り寄せてじっくり検討したり、他のライフプランとともにシミュレーションして無理のない資金計画を立てたりすることも可能です。

学資保険の検討は、妊娠前にスタートすることがおすすめです。

 

まとめ

学資保険の妊娠中から加入できる出生前加入特約について、メリットとデメリットをご紹介しましたが、学資保険に加入するならできるだけ早いほうがお得になるので、出生前加入特約は知っておくと大変役に立つ知識です。

また、出生前加入特約を活用することで、契約者の保険年齢やお子さんの生まれる時期および学資保険の改正時期によるデメリットを解消することもできます。

学資保険のプランそのものと合わせて出生前加入特約を検討することで、ご自身の希望に合った学資保険にカスタマイズすることも可能です。

そして、学資保険の検討は時間にゆとりのある妊娠前からスタートして準備を整えておき、ベストな学資保険に最速で加入されることをおすすめします。

 

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